宇都宮 基師(うつのみや もとし)
昭和14年9月27日、愛媛県八幡浜市生まれ。八幡浜高校から立教大学へ進学。卒業後、南海放送へアナウンサーとして入社。退職後、フリーアナウンサーとしてラジオ生番組や競輪実況中継等を経て、現在『瀬戸風バンク応援隊長』としてCS番組に出演するほか、初心者の女性を対象に分かりやすく競輪を教える『競輪コンシェルジュ』として活躍中。競輪歴○十年!! 
血液型:A型、モットー『楽しく生きる』、趣味『ケイリンの他にゴルフと公園の清掃』

第28回 『行く年来る年&今年もよろしく2015年編』

 競輪ファンの皆さま、明けましておめでとうございます。昨年を振り返ってみると豪雨災害、火山災害、厳冬に伴う積雪災害など痛ましい自然災害が多かったように思いますので、今年は平和な1年になってほしいと願います。一方、うれしいニュースでは、ソチ五輪でのフィギュアスケートの羽生結弦選手の金メダルに日本中が歓喜し、テニスでは錦織圭選手の全米オープン準Vなど、世界のスポーツシーンで活躍する日本人選手が印象に残る1年でした。また、ノーベル物理学賞に地元愛媛にゆかりのある中村修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授が選ばれたことも嬉しく思いました。もっくん的には風邪をひくこともなく、1年を通して元気に過ごせました。“元気に過ごせた=競輪を年間通して楽しめた!”ということです(笑)。今回は、もっくんなりの“2014年輪界総決算”そして、2015年の抱負・期待などもあわせて、よもよもお話したいと思います。

移籍問題から始まった2014年。さすがだった武田

 昨年の競輪界はSS選手数名を含む選手会移籍問題(SS11騒動)を抱えながらのスタートでした。ファンが心配する中、2月の全日本選抜競輪(高松)では村上博幸選手(京都・86期)が優勝し、ケイリンGPへの出場権を真っ先に手にしました。3月の日本選手権競輪(名古屋)では兄の村上義弘選手(京都・73期)が、輪界最高峰のGⅠタイトルを2連覇で制しました。

 3月の松山記念では、新田祐大選手(福島・90期)と深谷知広選手(愛知・96期)の激しいバトルが連日繰り広げられ、決勝戦では見事、新田選手が抜群の仕掛けを見せ、金亀杯を手にしました。新田選手は松山記念での勢いをそのままに、4月の共同通信社杯(伊東温泉)でも優勝を果たしました。

 移籍騒動も一応の決着を見せ、関与した選手には選手会から出場自粛勧告処分があり、空白の期間がありました。処分期間中、若手選手に頑張ってほしいと思う僕の気持ちに応え、6月の高松宮記念杯(宇都宮)で稲川翔選手(大阪・90期)、7月の寬仁親王牌(弥彦)と8月のサマーナイトフェスティバル(松戸)では、ともに深谷選手が制しています。

 出場自粛勧告処分が明けてからは、再び熱いバトルが繰り広げられました。9月のオールスター競輪(前橋)では武田豊樹選手(茨城・88期)が、平成21年の松山開催以来自身2度目のオールスターの覇者となりました。また、11月の松山記念では(26年度の記念競輪)地元の橋本強選手(愛媛・89期)が決勝に進出し地元ファンを熱くするも結果は4着、金亀杯は井上昌己選手(長崎・86期)が制しました。同じく11月にはケイリンGP出場の切符を賭けた年内最後のGⅠ競輪祭(小倉)が開催され、GP最後の切符は平原康多選手(埼玉・87期)が手にしました。

 ところでファンの皆様も驚かれていると思いますが、昨年後半の神山雄一郎選手(栃木・61期)の強さにもっくんも惚れ惚れしました(笑)。昨年の特別競輪(GⅠ・GⅡ)に7回出場して4回も決勝戦に進み、また11月の高松記念と12月の広島記念を制するなど大活躍で、ケイリンGPの出場と2015年のS級S班入りを果たしました。若手を応援することが多いもっくんですが、この活躍には応援せずにはいられません。まさに『頑張れ!神山選手!あっぱれ!神山選手!』です(笑)。

 そして年末の大一番GPシリーズ。ガールズGPは梶田舞選手(栃木・104期)が、またしても小林優香選手(福岡・106期)の連勝記録を止め見事女王の座を獲得しました。ヤングGPでは自力型の若い戦士たちが目まぐるしくレースを展開する中、単騎での戦いを選択した近藤龍徳選手(愛知・101期)が、最終バックから見事な捲りを決めて若手レーサー実力日本一の称号を手にしました。そして、1年を締めくくるケイリンGP2014ですがやはり魅せてくれたのは、武田豊樹選手と村上義弘選手だったように思います。結果、覇者は平原康多選手の番手から捲って出た武田選手でした。武田選手にとって2014年は厳しい1年だったと思いますが、最後の最後で頂点に立つあたりは「さすが!」だと思います。村上選手の粘りの走りにも脱帽です。2015年は選手全員が“打倒!武田豊樹”を目標に挑んでいくことでしょう。特に若い選手には果敢に挑戦してほしいものです。

松尾智佳の初優勝に興奮!

 さて、昨年の愛媛支部ですが、記念競輪の興奮冷めやらぬ3月16日に突然ビッグニュースが飛び込んできました。ガールズケイリンの松尾智佳選手(102期)が、取手競輪場で見事初優勝を果たしてくれたのです。いや~、今思い出しても当時の興奮がよみがえります。次はぜひここ瀬戸風バンクで、地元ファンの前で優勝の瞬間を見せてほしいですね。さらに、もう1日もっくんのメモリアルデーがあります。昨年の11月12日です。松山競輪『スポーツ報知杯争奪戦(ナイター開催)』でダブル地元優勝をS級・渡部哲男選手(84期)とA級・栗田貴徳選手(93期)とが成し遂げてくれました。ダブル地元優勝の瞬間は場内も大いに沸いていました。もちろん僕自身もかなり興奮して、解説の伊藤豊明さんと抱き合わず(笑)、喜びを分かち合いました。やはり地元選手の優勝が一番嬉しいですね。今年も愛媛支部の選手の活躍に期待したいと思います。

 活躍に期待したい選手がいる一方で、選手生活にピリオドを打つ選手もいます。愛媛支部の選手からも昨年で引退した選手が数名います。長らくファンを魅了して松山競輪を盛り上げてくれた方々です。第二の人生をを歩むことを決意し、引退された思います。今までたくさんの熱いレースを見せていただいてありがとうございました。そして、ファンを代表して言葉を贈らせてもらいます。「長い選手生活、本当にお疲れ様でした」。

MVPは小林優香、地元愛媛勢は松尾・渡部・栗田選手のトリプル受賞

 2014年の輪界MVPは昨年デビューした小林優香選手(福岡・106期)です。46走中、1着44回、2着1回、3着1回、優勝15回の通算成績には驚かされます。近年こんな結果を残せる選手はなかなかいないですね~。絶対的な女王の活躍は周囲をも刺激しますし、ガールズたちの闘志にも火をつけます。これからさらに熱い戦いを繰り広げて、僕たちファンを魅了してくれるものと期待したいと思います。

 地元愛媛のMVPは松尾智佳選手、渡部哲男選手、栗田貴徳選手の3人に贈りたいですね。競輪場に足を運んでくれるファンにとって、地元選手の活躍や優勝はテンションも上がりますし、何より盛り上がります。身近な選手が笑顔でガッツポーズを取りながら敢闘門に帰っていく姿は、とてもかっこよくできれば(笑)、毎回見たいと僕は強く願っています。今年はさらに地元選手に期待して応援します。

地元S級戦士の活躍に期待

 昨年のよもよも話でもお話しましたが、皆様覚えていますかね~?
<初詣で松尾智佳選手の初優勝を祈願しました>とお話したのを。昨年は見事もっくんの願いが叶ったんです!!味をしめて今年は少し欲張ったお願いごとをしました(笑)。内容は秘密にしておきます。

 今年はS級に昇格した栗田選手に日野選手も含めて、地元S級戦士の活躍に期待したいと思います。地元でのFⅠ戦や各地の記念競輪、そして上位選手のみが出場するGⅠ・GⅡで大暴れしてほしいですね。記念競輪や特別競輪は松山競輪場内で観戦もできますから多数のファンが愛媛支部選手の活躍を見守っています。印象深い走りを見せてくれると次も期待して地元のレースも大いに盛り上がり、選手とファンに一体感が生まれてくるはずです。

 もっくんは、2015年も競輪コンシェルジュやスピードチャンネルへの出演などをとおして、競輪の魅力や楽しさをもっともっと広め、新規ファンをどんどん増やして、松山競輪を盛り上げていきたいと改めて誓うお正月でした。