宇都宮 基師(うつのみや もとし)
昭和14年9月27日、愛媛県八幡浜市生まれ。八幡浜高校から立教大学へ進学。卒業後、南海放送へアナウンサーとして入社。退職後、フリーアナウンサーとしてラジオ生番組や競輪実況中継等を経て、現在『瀬戸風バンク応援隊長』としてCS番組に出演するほか、初心者の女性を対象に分かりやすく競輪を教える『競輪コンシェルジュ』として活躍中。競輪歴○十年!! 
血液型:A型、モットー『楽しく生きる』、趣味『ケイリンの他にゴルフと公園の清掃』

第21回 『もうすぐ伊藤豊明杯編』

 競輪ファンの皆さん、お久しぶりでございます。梅雨のジメジメにも負けず、さわやかに毎日を過ごしている、“ドライ”な!?もっくんです(笑)。前回では第20回記念ということで、僕のサイン入りクオカードプレゼントという企画を行いました。すると、全国のたくさんの方からご応募があり、励ましの言葉(涙)や貴重なご意見等を頂き、本当にありがとうございました。これからも皆さんの声を反映させ、楽しんで見ていただけるよう努力してまいりますので、引き続きご愛顧をお願いします。

 さて、今回は7月に開催される『第6回伊藤豊明杯争奪戦・創刊65周年記念デイリースポーツ杯争奪戦』、そして5月と6月に開催された松山ガールズケイリン第3・4弾について、よもよもお話したいと思います。

愛媛の先駆者・伊藤豊明氏を称えるレースも、はや6年目

 いよいよ7月17日(水)~19日(金)に「第6回伊藤豊明杯争奪戦・創刊65周年記念デイリースポーツ杯争奪戦」が開催されます。すっかり瀬戸風バンクの“夏の風物詩”になりましたね。伊藤豊明杯を語るには、まず伊藤さんの功績を紹介しなければならないですよね。伊藤氏のデビュー戦は1978年5月13日、松山競輪場でした。そして、なんと同開催で完全優勝を果たしました!そして、初のGⅠタイトルは1982年、大津びわこの高松宮杯。1986年には、いわき平競輪場でオールスターのタイトルを手にしています。また、現在は共同通信社杯に名称が変更されていますが、ルビーカップの初代覇者でもあります。この3つのビッグタイトルをはじめ、地元松山の記念はV5!通算405勝・優勝回数はなんと64を数えるなど、圧倒的な実績を誇っている愛媛の偉大な先駆者なんです。愛媛の選手でここまでの実績を誇っている選手は他にいないですよね。

 全国の競輪場を調べてみますと、レースタイトルに個人名がついているものは、久留米の中野浩一、武雄の井上茂徳・佐々木昭彦、千葉の滝澤正光、四国では高知の松村憲・信定、香川では吉田実…などがあります。僕のような古参の競輪ファンにとって、偉大な選手名がレースタイトルになることは、うれしいというか懐かしいというか、いろんな思い出がよみがえってくるんですよ。例えば、広島では古田泰久杯を開催しているのですが、彼は大ギアを踏む、すごい捲り選手だったなぁとか…。伊藤豊明杯についても同様に感じていて、ゲリラ戦と呼ばれた伊藤さんの熱い走りを思い出しますね。さらに、僕はこの開催にテレビ中継への出演を通じて関われるということにも幸せを感じています。昨年の優勝者の宮倉勇選手に表彰式の司会者としてインタビューをしたのですが、「尊敬する伊藤さんの名前を冠したタイトルを取ることができて非常にうれしい」と語ってくれました。あの言葉にはさすが“ジーン”ときましたね。本当に素晴らしい選手がタイトルを取ってくれたなぁと感動しました。

実力拮抗で激戦必至!若手先行屋に盛り上げ役を期待

 歴代の優勝者をおさらいすると第1回は白戸淳太郎、2回は谷津田将吾、3回はあの深谷知広、4回は明田春喜、この時は地元の溪飛雄馬選手がゴール手前で差されて2着。ホント惜しかったですよね、今でも・・・。そして、昨年は先ほどご紹介した宮倉勇選手です。今回は、地元から笑顔のステキな(笑)宇根秀俊選手が出場します。このタイトルはまだ地元選手の優勝がないんですよね(悲)。なんとか宇根選手に頑張ってもらいたいです。今回はS級1班、2班の間にあまり実力差がなく激戦は必至ですので、宇根選手にも十分チャンスはありますよ。若手では京都の窓場千加頼、愛知の猪俣康一、秋田の竹村勇祐など勢いのある先行選手が多数出走しますので、大会を盛り上げてほしいですよね。また、ベテランから若手まで実力者が揃っていて、力が拮抗していますので、だれが優勝してもおかしくないですね。車券戦術上は非常に困るんですけど(笑)、見どころ満載の第6回にもっくんもワクワクしています。


もっくん(左)と自身の現役時代の思い出を語る伊藤氏(右)

2期生の強さが目立った松山ガールズケイリン

 5月25日(土)~27(月)に開催された第3弾、6月21日(金)~23日(日)に開催された第4弾と、松山では今年度すでに2回ガールズケイリンが開催されました。なんといっても見どころは5月にデビューした2期生が出走したことですね。5月の第3弾では2期生の山原さくら選手(高知)が完全Vで優勝。彼女の走りを見て「四国からすごい選手が出てきたな」と感じました。四国からガールズで強い選手が出てくることで、地元の松尾智佳選手が刺激を受けてドンドン強くなれるはずです。殻を破って、今年中になんとか優勝して、愛媛のファンを喜ばせてほしいですね。彼女の目標は大きくて“グランプリ出場”ですからね。期待しています!

 6月に開催された第4弾ではやはりというか、ガールズ51名の中心的存在である2期生の石井寛子選手の他を寄せつけない強さが目立ちましたね。デビュー戦の京王閣から名古屋、平塚と3場所連続完全V中と圧倒的な実力を誇っていた彼女ですが、実績通りの走りを松山でも見せて完全Vで12連勝。現在、ガールズの連勝記録は加瀬選手の15連勝ですが、石井選手の走りを見ていると新記録を樹立しそうな安定感を感じましたね。また、地元の松尾選手も松山ではすべて決勝に進出し、3着に入る健闘を見せ、大勢のファンで埋まったスタンドからもたくさんの声援が飛んでいましたね。2期生のデビューによって、ますます盛り上がるガールズケイリンに今後も注目したいですね。