宇都宮 基師(うつのみや もとし)
昭和14年9月27日、愛媛県八幡浜市生まれ。八幡浜高校から立教大学へ進学。卒業後、南海放送へアナウンサーとして入社。退職後、フリーアナウンサーとしてラジオ生番組や競輪実況中継等を経て、現在『瀬戸風バンク応援隊長』としてCS番組に出演するほか、初心者の女性を対象に分かりやすく競輪を教える『競輪コンシェルジュ』として活躍中。競輪歴○十年!! 
血液型:A型、モットー『楽しく生きる』、趣味『ケイリンの他にゴルフと公園の清掃』

第11回『行く年来る年&今年もよろしく編』

 皆さん、新年あけましておめでとうございます。ウサギ年もあっという間に終わり、もっくんもついに“年男”を返上することとなりました(笑)。ぴょん、ぴょん飛び跳ねた1年だったので少し寂しさも漂っていますが、今年は竜の雲を得たるがごとく勢いで車券戦術に、また地元選手の応援に力を込めていこうと思っています。さて、今回は昨年のもっくん的総決算と今年の抱負等について、よもよもお話したいと思います。

がんばろう!日本『絆』の大切さを認識した1年

 昨年を全体的に振り返ってみますと、3月11日に我が国に未曽有の被害をもたらした東日本大震災が発生し、競輪界でも松山記念をはじめ開催の中止が余儀なくされるなど大きな影響を受けました。その中で東日本の人たちが立ち上がる姿に全国から支援、応援しようとする気運が盛り上がりましたね。昨年1年を表す漢字が『絆』ということになり、大変な年ではあったんだけれども、日本人が周りの人たち、あるいは困っている人たちに対し、日本人全体がつながっていく、助け合っていくという、『絆』というものを1人ひとりが心に認識し、『絆』を大切にしていこうという気持ちが1つになった年だったのかなと感じていますね。人間関係や近所づきあいが、希薄な社会になってきてたんで、古き良き日本を思い起こさせ、家族や友達、地域を大切にしようという意識が芽生えて、そういう意味で何か希望の持てる年、出発点の年になったのかなと思います。

 その中にあって競輪界も“がんばろう!日本”のキャッチフレーズの下、すべての開催が“東日本大震災被災地支援競輪”として再開することとなり、場内でもファンの皆さまが続々と募金をしている姿などが見られ、この大震災に対して少しでも協力できたのかなと思いますね。特に福島、宮城とかの選手は地元で練習できないということで伏見、山崎、佐藤選手とか、いろいろな選手が沖縄や三重とか全国に散らばることとなりました。競輪グランプリ(GP)には伏見、成田、佐藤選手の3人が乗り、結束しましたよね。そういうのを見ていると北日本の結束は強いんだなぁと思いましたね。

深谷にMVP、山口幸二には特別賞

 その中にあって、僕が競輪界の中でMVPを差し上げるとすれば、GPで最年長優勝した山口幸二選手を挙げたいんですけども(笑)、僕の心情的なことから申しますと、苦しい競輪界の1年間を支えたのは、やはり深谷選手かなと思いますね。最年少でGTレースを獲りましたし、深谷選手が出場する競輪場は本当にたくさんのファンが集まりますし、7月に松山で行われたサマーナイトフェスティバルでも、深谷選手の活躍が、この瀬戸風バンクを本当に興奮のるつぼと言いますか、盛り上げてくれました。僕はやはり深谷選手に昨年の競輪界としてはMVPをあげたいなと思いますし、最年長でGPを獲った涙の山口幸二選手には特別賞をあげたいなと。本当にベテランが十数年ぶりの出場だったんですかね。それで優勝して、ある意味では、これが最後かもしれないという厳しい状況の中で、“史上最強の支部長”と言われて頑張った。すごいなぁと思いますね。いろいろ活躍した選手はいますけども、浅井康太選手はGTレースを2つ獲りましたし、村上義弘選手もダービーを獲りましたしね。でもMVPは深谷選手にあげようと、個人的にはそう思いますね。

 地元選手で申しますと、GPの2日前に行われたヤンググランプリ(YGP)に出場した小川祐司選手が、やっぱり地元の選手の中では特筆すべきことだったのかなと。渡部哲男選手に次いで2人目ですかね、YGPに出場したのは。レースでは才迫選手の番手をまわっていたんですけども、行けないとなると自分で踏んでね、あの最終バックで松岡選手を捲り切って、あわやという場面、一瞬やったかなという見せ場をつくってくれましたよね。愛媛の選手の中では2年連続して小川選手にMVPをあげたいですね。これから自分が成長していくための大きなステップになるレースになったんではないですかね。今年は一層期待したいです。同期の深谷選手が活躍してるから、それも大きな刺激になっていると思います。まだまだ力は違うんですけども、焦ることはありませんから、1段1段積み重ねていけば渡部選手のような、あるいはGTタイトルを獲った師匠の梶應選手、あるいは伊藤豊明さんのような愛媛を代表する選手に必ずやなってくれると信じてます。

 それと地元選手で昨年1年間頑張ってくれたなぁと思うのは、溪飛雄馬選手ですね。もっともっと強くなってもいい選手だなと思ってたんですけども、昨年はちょっとブレイクしましたね、S級で初優勝したり。得点的にも110点近くまで来ましたし、それこそ記念の決勝に乗れるぐらいの力をつけてきた。今年が正念場ですかね。小川選手とともに愛媛のリーダーになってもらいたいですね。それと菊池仁志選手が引退しましたね。伊藤さんのお弟子さんですけども、随分と長い間、S級で活躍されて頭の下がる思いです。ファンの脳裏に「あの選手はこうだった」「あのレースはすごかった」とか思い出を作ってくれた選手ですよね。松山が最後のレースになり、1着かなと思ったんですが、後ろから差され2着でした。この間会ったら、残念そうではありましたけども、よく頑張ってくれました。これからは愛媛の若い選手の指導に力を入れてほしいですね。昨年はそれこそ地元選手の優勝というのが、少なかったようですよね。あまり思い浮かばないし、決勝にもあまり乗れてないシリーズが結構あったんで、瀬戸風バンク応援隊長としては、ちょっと悔しいシーズンでしたからね。

今年も応援隊長として地元を盛り上げていきます

 今、松山ではナイター競輪真っ最中ですけども、今年も応援隊長として愛媛の選手はもちろん、四国の選手、四国の競輪場を僕なりに頑張って盛り上げていきたいですね。また今年から新しい競輪のシステムが始まりますよね。FUが11レースになり、チャレンジは7車立てとか、S級S班が9人で、ビッグレースが10開催になるとか、新しい展開の年だとも思うんで、そういうことも踏まえた上で、瀬戸風バンクを中心に四国の競輪がもっと、もっと盛り上がるようにね。このところ中四国、九州、西日本がちょっとGT・GUでの活躍が少なくなってきて、ちょっと残念なので、何とか盛り上げたいなぁという決意を正月にしたところでございます。

 この“よもよも”もたくさん見ていただいているみたいなので、本当にありがたいことだと感謝しています。今年も頑張って、皆さまに僕なりの熱い思いや情報をお届けしたいと思っていますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。