宇都宮 基師(うつのみや もとし)
昭和14年9月27日、愛媛県八幡浜市生まれ。八幡浜高校から立教大学へ進学。卒業後、南海放送へアナウンサーとして入社。退職後、フリーアナウンサーとしてラジオ生番組や競輪実況中継等を経て、現在『瀬戸風バンク応援隊長』としてCS番組に出演するほか、初心者の女性を対象に分かりやすく競輪を教える『競輪コンシェルジュ』として活躍中。競輪歴○十年!! 
血液型:A型、モットー『楽しく生きる』、趣味『ケイリンの他にゴルフと公園の清掃』

第9回『残暑お見舞い申し上げます編』

 皆さん、お久しぶりです。このコーナーも始めてはや1年になるんですぇ。これからも今までどおりよもよもつづっていきますので、皆さんも肩肘張らず、軽~い気持ちで読んでもらい、日々の疲れを癒してもらえたら幸いですね。さて、皆さんは夏バテなどしていませんか?もっくんはこう見えても意外にタフなので!?(笑)、日々の車券購入をスタミナ源にして(笑)この夏も元気ハツラツと過ごしております。ところで、今年ももう残暑お見舞いを申し上げる時期になったんですねぇ。もっくんの今夏最大のイベントはというと、やはり7月に瀬戸風バンクで開催された『サマーナイトフェスティバル(SNF)』なんですよ。今回はこのSNFを中心に、よもよもお話したいと思います。

場内が熱気であふれたSNF。神山選手の男泣きに感激

 いやいや盛り上がりましたねぇ、SNF。びっくりしましたよ。松山競輪があれだけ盛り上がったというのは記憶にないですねぇ。2年前に開催されたオールスターも盛り上がりはしたんですが、今回ほどの熱気ではなかったのかな。特に決勝戦の時なんかは、僕もメインスタンドの後ろの方で見てたんですが、ファンの熱気というのを体が震えるくらい感じましたね。決勝戦の選手入場前に愛媛大学チアリーダーのパフォーマンスがあって、大きな声援や拍手が起こってましたね。バックのほうではファイアーっていうのですかね。炎が出てきたときには、ファンからびっくりしたようなどよめきがあり、場内が一体感に包まれるいい演出でしたね。

 また、ファンの前を通って入場してくる選手にはファンがそれぞれ声をかけてね。特に深谷選手に対する声援が一番すごかったですね。今や競輪界のスターになったんだなと、レースもね。それぞれの選手が予選を1着で勝ち上がった選手ですから、誰が優勝してもおかしくないメンバーでした。まぁ注目は深谷選手が先行するだろう、そして東のラインの長塚が番手に行くのかどうかというのが一つの大きなポイントだったんですけど、やはり行きましたね。その長塚が番手を取り切って、深谷・長塚・神山で4コーナーをまわったんですけど、神山選手が3番手から長塚をすくうような感じで中割って来て深谷を捉えて初優勝!というレースでしたね。

 本当見応えのあるレースでしたけども、もっと驚いたのはその神山選手が表彰式とかインタビューで号泣してましたよね。あんなに泣いたのを今まで見たことがないので、もうこれもびっくりしたというか、感激しましたね。6年間くらいビッグタイトルが獲れなかったんですね。神山選手自身も言ってましたけど、走り方を変えてマーク選手になって、いいところまでは行くんですけどタイトルが獲れなかった。そういう思いがあのレースで出たんでしょうね。本当にうれしかったんだと思います。あの男泣きを見てファンの方はびっくりされたんじゃないかなと思いますね。この松山でのSNFの決勝戦というのは、これからの競輪界を占っていくような、いろんな意味で意義のあったレースだったんじゃないかと思いますね。ただ残念だったのは地元愛媛の選手が出場しなかったことですね。最終的に四国では高知の佐々木則幸と徳島の阿竹智史・堤洋選手の3人だけだったんですよね。ちょっと残念でした。まぁその後行われた岸和田の全日本選抜には渡部哲男選手が出場してました。ケガがあって約半年ぶりのレースだったんですけども、早く立ち直ってまたGTで活躍する姿を見たいというのが僕ら地元ファンの願いですね。

家族連れや女性を集客し続ける取り組みを地道に

 実は今回、僕は競輪コンシェルジュ課外授業編と女性専用ガイダンス、レース前予想会というイベントを担当させていただいたんですが、ちょっとびっくりしたのが、女性専用ガイダンス。初めて競輪場へ来られた方とか、競輪ファンの女性の方へのガイダンスということで選手OBの瀬形崇さんとさせていただいたんですが、始まるまでは2日間で何人来てくれるのかな、1日10人ずつくらい来てくれるとありがたいかなくらいに思っていたんです。しかし、何とコンシェルジュとガイダンスで合わせて100人を超えたんですよ!これはびっくりしましたね。他にも親子連れで楽しめるイベントがたくさんありましたから、お子様とかご夫婦とか、若い女性が友達連れで来たりとか。

 指定席券売場の横にスペースを作ってガイダンスをしたんですが、もうひっきりなしにおいでになって、まぁ競輪を知らない方がほとんどだったんですけど、100人を超える方が来てくれたのには本当にびっくりしましたね。みんな楽しかったというふうに言っていただきましたしね。コンシェルジュも3回やったんですけど、1着当てクイズが盛り上がりましてね。初めて体験した方がほとんどだったんですけど、1着を当てると、佐賀とか奈良とか山梨とかのおいしいスイーツとかがもらえて、これが大好評で。そして実際にスタンドで観るでしょ。そうするとかなり盛り上がるんですよね。このほか、伊藤豊明さんとレース前予想会もしたんですけど、たくさんのファンの方に見ていただいて、逆にファンの方からこれがいいんじゃないかと声がかかってきましたね(笑)。結構楽しい予想会をさせていただきました。

 今回SNFでは、本当に家族連れや若い女性のグループが多かったですね。ということは、若い女性とかも競輪場に来たいんだという気持ちがあることが分かりましたので、そういう女性や家族連れをもっともっとこの瀬戸風バンクに集めるイベントをやればいいんじゃないでしょうかね。なかなかこれだというものは見つかりにくいかもしれませんけど、それでも楽しんでくださいという気持ちでいろいろなイベントを地道に続けていくのがいいのかなと。競輪に対してまったく知識がなくても行ってみようという気持ちがあるのはすごくうれしいことだし、またそういう女性たちに、やっぱり丁寧に対応していくことが大切じゃないかと思いました。

 1回来て、はいさよならではなく、さまざまな形でサポートしていくという取り組みを地道にやっていかなければいけないと僕自身感じましたね。そうすることによってこの競輪場に親しみを持っていただけるし、スポーツとしての競輪も楽しんでいただけると思います。車券は買わなくても、すごい迫力ですねと言って帰られた女性の方もたくさんいましたしね。そして車券を買ったらもっとおもしろいんでしょうねとも言われましたね。もっともっと競輪場へ行ってみよう、そして競輪をするだけではなく競輪場に行けば何か楽しめるというふうな企画があってもいいですね。そうすると、子どもさんを連れて来れますし。例えばナイターの季節になりますと、OLさんたちが今夜瀬戸風バンクで女子会をしようとか、そういう声が上がって遊びに来てもらえるようなイベントなどをある程度継続できれば、もっともっと女性に競輪場に来てもらえるし、やはり女性が増えれば競輪場の雰囲気ももっと柔らかく、明るく、華やかになりますしね。