宇都宮 基師(うつのみや もとし)
昭和14年9月27日、愛媛県八幡浜市生まれ。八幡浜高校から立教大学へ進学。卒業後、南海放送へアナウンサーとして入社。退職後、フリーアナウンサーとしてラジオ生番組や競輪実況中継等を経て、現在『瀬戸風バンク応援隊長』としてCS番組に出演するほか、初心者の女性を対象に分かりやすく競輪を教える『競輪コンシェルジュ』として活躍中。競輪歴○十年!! 
血液型:A型、モットー『楽しく生きる』、趣味『ケイリンの他にゴルフと公園の清掃』

第7回『近況報告編』

 皆さん、ご無沙汰しております。新緑のまぶしい季節となり、だいぶ暖かくなりましたが、皆さんどうお過ごしでしょうか。前回お話した、僕が楽しみにしていた3月の松山記念競輪は中止となり残念だったんですが、未曽有の大災害なのでこれはもう仕方ないことですよね。さて、今回は東日本大震災を受けての競輪の中止そして再開のことやもっくんの近況などについて、よもよもお話したいと思います。

元気な地域から立ち上がろう

 3月11日に発生した大地震に津波、原発事故と、今まで日本の歴史の中でこんな大災害は経験したことがないですよね。ほんとに日本中が苦しみとか悲しみとかに覆われて…。何万人もの方が亡くなって、いまだに多くの行方不明者がいて、そして避難している方が何十万人もいてと。世界中の皆さんが日本を支援してくれまして、自分に何ができるかを真剣に考えたということがありましたね。

 競輪界もそういうことがあって自粛というか開催できない期間がありまして、震災があった後、松山の記念競輪が予定されていたんですけども、これも中止になりました。ファンとしては非常に残念だったと思うのですが、ああいう状況でしたので納得していただけたとも思います。

 4月に入って、悲しんでばかりはいられない、元気な地域から立ち上がろうということで、競輪界だけではなく経済活動にしても、いろいろな形でみんなでできることをやって東日本を支援しようという状況に変わってきましたよね。その中の一つとして、競輪界も動き出しました。選手の皆さんも、それぞれの地域でファンの皆さんに義援金の募金をお願いしたり、競輪界としても売上の一部を義援金にまわしたりというふうな支援策が示され、被災地支援競輪として再開されることになりました。

 まぁそういう中で5月を迎えたんですが、ゴールデンウィークになっても、今年は観光地もいろいろなイベントも、全体的にはこれまでと違った思いで皆さん過ごされていると思いますね。僕なんかもどこかに出かけたり、旅行したりせず、今年は気分的にじっとしてようかなと。あんまり動きたくないなという気持ちになったので、瀬戸風バンクに連日通って東日本大震災の支援を間接的にしようというのが近況ですな(笑)。

 こういう経験というのは二度とあってほしくないし、東日本の地震・津波・原発事故の映像を見ると、ほんとにこんなことが起きるのかと。だから自然に対する畏敬の念というか、自然と人間とがどうやってこれから共存していったらいいのかということを、専門家も一般の人たちも本当に改めて考えるきっかけになったというかね。自然と生きていかないといけないわけですし、人間は。だけどその自然とどうやって共生していくのかと。じゃあ二度と起きないかというとそんな保障もないですしね。南海地震も30年以内に起きる確率は何十%もあるといわれていますし、西日本に住む我々も心しておかないといけないと思います。

今年もやります『競輪コンシェルジュ』

 これからのもっくんについてですと、まぁこのトシになればね、新たに何か始めるということはないのですが、やっぱりこの震災で生きていることのありがたさや、生きている間に充実したというか、何か楽しみなことにしても、体のことにしてもやっぱり元気でいられることのありがたさを実感しているので、これからのんびりとゆっくりと、それこそ競輪を楽しみながらボチボチと、それと“よもだ”でいこうかなと(笑)。

 昨年やりました『競輪コンシェルジュ』。大変好評で数百人の応募があって、全員の方にお見えになっていただくのは無理でしたけども、1回につき20人前後の女性の皆さんに来ていただいて、競輪を初めて見たという方がほとんどで、競輪の面白さとか楽しさとか迫力とかを体験してもらったんですけど、ほとんどの方が来てよかったと言ってくださいました。今年も引き続いて開催し、6月12日に今年度1回目を行います。初心者の女性を中心に、施設の見学や実際に走っているレースを見てもらって楽しんでもらいます。もう一つは昨年参加された方の中で実際に車券を買ってみたい、もう一度瀬戸風バンクに行ってみたいという方が結構いらっしゃいましたので、そういう人たちのために、実際に皆さんで車券を買っていただくようなことを織り交ぜながらやってみようと考えています。

 そういう取り組みの中で東日本を支援することを何らかの形でできればいいなと思いますので、そういうこともあわせて考えていきたいですね。ですから、今年も皆さんに気軽な気持ちで『競輪コンシェルジュ』に参加してもらい、僕と一緒に競輪を楽しんでもらえればと思っています。