宇都宮 基師(うつのみや もとし)
昭和14年9月27日、愛媛県八幡浜市生まれ。八幡浜高校から立教大学へ進学。卒業後、南海放送へアナウンサーとして入社。退職後、フリーアナウンサーとしてラジオ生番組や競輪実況中継等を経て、現在『瀬戸風バンク応援隊長』としてCS番組に出演するほか、初心者の女性を対象に分かりやすく競輪を教える『競輪コンシェルジュ』として活躍中。競輪歴○十年!! 
血液型:A型、モットー『楽しく生きる』、趣味『ケイリンの他にゴルフと公園の清掃』

第3回『競輪に行こう編』

 めっきり冷え込む日が増えてきましたが、皆さんお元気でしょうか。カゼを引かないよう気を付けている『よもだ』の“もっくん”です。今回は『瀬戸風バンク応援隊長』という立派な?肩書上(笑)、もっくんが日頃考えている松山競輪の活性化策などについて、よもよもお話したいと思います。

競輪の楽しさを伝えたい

 この冬もいよいよ松山ナイターの時期がやって来ました。昨年初めて開催してみて、やはり楽しかったですね、カクテル光線もとってもきれいで。なかには寒くて小雪がちらつく時もありましたけど、めちゃくちゃ寒いっていうのは1日か2日あった程度で、全体的には穏やかでさすが南国という感じ。四国・松山の雰囲気がとても出ていて、ファンにもたくさん来ていただいてうれしかったですね。選手も大変だったと思いますけど、寒くて(笑)。僕も『瀬戸風バンク応援隊長』という立場で、番組に参加させてもらったんですが、本当に楽しいナイター中継だったので、あの楽しさを今年また経験できると思うとホント感無量ですね。

 僕は今年から、初心者の女性を対象に競輪を楽しんでもらう企画で、『競輪コンシェルジュ』というのをやらせてもらっています。競輪を見たことがない、瀬戸風バンクに来たことがないという女性の方に、施設や選手宿舎を見てもらったり、レースの面白さ・楽しさ・迫力といったものを知ってもらったりする内容で、これまでに5回やりまして、本当にたくさんの女性の方にご参加いただいています。当初は参加者がいるのか不安だったんですが、100人近い応募があってびっくりしました。もう一つびっくりしたのが、60代・70代の女性がおいでになったこと。実施後のアンケートを見ると、競輪を初めて見て興奮したとか、楽しかったとか、また来てみたいとか。親子も、夫婦の人もいてね。実は僕も女性が大好きなんで(笑)、女性とご一緒できる機会が今後まだまだ続くのでとても楽しみなんですよ。

 スポーツとしての競輪、レジャーとしての競輪、あるいはギャンブルとしての競輪、いろんな要素がありますけど、それを3時間程度ですべて理解するっていうのは難しいと思いますが、レースの迫力だとか、ゴール前の攻防なんかを生で見てもらうと、ウワッーと歓声が上がるんですよね。女性もやっぱりこういう迫力あるレースを見ると楽しいんだなぁというのが分かりましたので、これからも普段なじみのない女性に、競輪自体が楽しめるものなんだということを何とか伝えていきたいなと思っているんです。1着当てクイズなんかもやっていましてね。そのレースの展開だとか、ラインがこういうふうにできてみたいなことをご紹介して、当ててもらうんですが、これが結構当たるんですよ(笑)。20人のうち1番多かったときは半分くらいが当てましたからね。

 さて、『瀬戸風バンク応援隊長』としては、地元あるいは四国の選手を基本的に盛り上げていきたいという思いがありますから、番組での車券のフォーカスも地元に何とか勝ってほしいという応援を込めて予想しています。ご一緒している伊藤豊明さんの場合は専門解説ですから(当てないといけないので)大変だと思いますけど、僕は地元の選手応援だから、当たらなくても“まぁしょうがないか”みたいな気持ちがあってね(笑)。でも応援隊長として、1レースも当たらなかったってことはなかったですね。一番多かったのは後半6個レースのうち3レースや4レースは当てたこともあり、何とか全国のファンの皆さんに楽しんでいただけたかなとは思っていますね。これからも伊藤さんをサポートしながら、皆さんに楽しんでもらえるよう、いろいろとやっていきますので、一つよろしくお願いしたいと思いますね。

ファンのニーズをつかみ、競輪場へ来場してもらう工夫を

 ところで、スポーツというのはまずは自分がやるのが一番楽しいものなんですが、一方ではただ見てるだけでも楽しめるものだとも思うので、競輪もまずは見に来てほしいなと。そのためにはやっぱり競輪場へ足を運んでもらうための何かが必要だと思うんですね。若い人たちにも、女性にも、もちろん団塊の世代の人たちにも。魅力のある競輪場づくり、あるいはイベントとかも含めて、やっぱり来てもらうためには行ったら楽しいよという何かがないと、そんなに人は動かないですよね。そういうことを模索していく基本的な態勢が必要になるとは思うんです。今の競輪界、競馬にしてもボートにしてもですが、年々売上が落ちていて、ある意味では社会の動きと連動しているところがあり、仕方のない部分もあるんですが、そのなかでそれを食い止めてファンに楽しんでもらうこと。これは、施行者だけ、選手だけで考えてもダメで、やっぱり業界全体として、いろんな立場の人が考えることが必要なのかなと思うんですね。ファンが喜ぶことやファンのためになることはどういうことかを常につかむという視点が必要なのかなと思います。

 例えばですね、これは非常に難しいとは思うんですが、ボートの場合は選手がフライングすると、返還されるんですよね、舟券が。ところが競輪の場合は、落車するとその時点で買った車券がパァになっちゃうんですよね。例えばそれを救う手立てはないのかとか。まぁ難しいと思うんですけども、ひどい時には3人・4人落車しますよね。選手サイドでは、失格とか落車をなくす努力を選手会とかが懸命にやっているということを聞いているので、ファンの立場からすると、そういうときに何か還元できるシステムはないのかと…。そうするとファンもすごく安心して車券を買えますよね。

 さて、今の若い人たちにしても女性にしても、いろんな遊びが増えてきましたから、一つだけというのはあんまりないんですね、レジャーが多様化している中での対応だから。やっぱり基本的には、競輪自体が面白い・楽しいと、迫力があってね。そして推理する楽しさがあったりとか、例えば僕なんかはゴルフなんか行っても、飲みに行っても、お金払いますよね。1回行って1万円払っても、お金が返ってくることはないんですね。でも競輪場で1万円使って、返ってこないこともあるんですけど(笑)、それが倍になって返ってくることもあるんですよね。自分が楽しい遊びと思ってやっていると、負けてもあんまり腹は立ちませんしね。まして、それが倍になって返ってくると、よかった、楽しかった、また遊べるなぁと。そういう喜びがあるんですよね。1レース200円~300円ずつで遊ぼうと思ったら、1日3,000円ぐらいで遊べるってこともありますし。そのためにはやはり競輪場に来たら、雰囲気的にもレースそのものも、楽しさがないと。お得感とかがある取り組みをしていけばいいのかなと思いますね。これという決め手はなかなかないかも分かりませんが、大事なことは常にファンのニーズをくみ上げることですよね。

 ナイターの時は仕事が終わってから来れますから、独身の若者や女性などに、グループなんかで来てもらえるといいですよね。そのためには女性専用のスペースなんかをつくってもらうと、来やすいかもしれないなと思いますしね、そういう取り組みも今後していただけるとうれしいですね。女性がいるところっていうのは、僕ら男性も楽しいですからねぇ(笑)。